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昨年2013年のできごと②
つづき

病気とわかるまでの経緯 1988.6.16生/25歳/女/現在150cm/52kg

自分の手帳や記憶などから過去を振り返る。

2003
中学3年生より天気が悪くなると偏頭痛があった。毎朝、登校する時に学校が近づくにつれ心臓の鼓動が速くなった。
時々強く心臓が締め付けられるような痛みが走ることがあった。

小、中、高と修学旅行は雨が降った。

2007
美大予備校生時代。絵は上達するも、激しい腰痛に悩まされる。一時期、痛すぎて座れないので、何時間も立ちながら絵を描いていたこともある。A病院でレントゲンを撮り、若干背骨が人よりS字がまっすぐだと診断される。確かな原因には結びつかなかったが、要するに体重に腰が悲鳴を上げていたのだろう。コルセットを手に入れる。生活は創作中心で、学校がある時は自作のお弁当か近くのお弁当屋さんの物を食べる。学校のない日は、3日間一歩も外に出ず日も浴びずに、食料も尽きて、出汁に使うニボシのみを食していたという時もある。健康なのか不健康なのか。半年を過ぎたあたりから、体重が急速に増え始める。

2008~
晴れて大学進学。生活習慣は、学校の課題等で忙しく徹夜をしたり、ストレス発散のための暴飲暴食で乱れていた。毎年、健康診断では肥満を指摘され減量を促される。絶頂期には75kgを超える。怖くなり体重計に乗らなくなる。ダイエットを試み、一時は改善されるが、その後は変動を繰り返す。昔2.0あった視力も落ち、自主的に眼鏡を作る。耳も聞こえにくかったり、耳鳴りがしたりすることがあったため病院にかかったこともある。いずれも診断に異常はない。一方、ジャズ研、バレー部、新風エイサーと、大学のサークルをエンジョイする。

2011.2
大学3年生。新木場にある某オリエンタルランドのオブジェ制作のバイトに通う。調色係だったので、毎日色まみれになる。そのツナギがサイズ的にぱんぱんだった。

2011.2.17~27
毎日15:00になるとめまいを伴う激しい頭痛が起こる。ぐわんぐわんと波打つように痛む。歪んだ視界に映る駅の階段を、重力に負けるようにして這って登る。家に帰るも痛すぎて嘔吐。吐いてしまえば痛みはひいてゆく。自分の経験と記憶が混在していたのだろうか、ある夜、黒人の男性が血を吐く夢を見る。

2011.3.2
頭痛を相談しに、B病院脳神経外科を受診。CTに異常はなく、念のため薬だけ処方してもらう。

2011.3.11
忘れもしないあの出来事。この頃自分の頭が痛みで波打つことは無くなっていたが、硬いはずの足元が大きく波打ちひび割れた。バイト先で帰宅難民となる。4時間ほど埋立地をさまよう。東京ビッグサイトでは、始めは寒い廊下で縮こまっていたが、色まみれのツナギのおかげで作業員と間違われ暖の効いた部屋に通され、バナナとカロリーメイトと水をもらう。翌朝、広間で観たテレビの報道にショック。

2011.3.24
以前より悩まされていた腰痛の治療で、神主さんのC鍼灸院に通う。痩せなさいと言われる。このままでは危険だとも。

2011.3.25
鎖骨下に突如できた出来物が気になりD皮膚科へ。金属アレルギーとケロイド体質だと診断される。ケロイドはどんどん大きくなっていき、とにかく突然かゆくなる。

2011.6
映像業界に足を踏み入れるため、行動を開始する。人生で一番動いた。

2011.8
ある映画の製作現場に関わる。そんな中、かつてテレビで観て魅了されたあるドラマのセットの手伝いをさせてもらい感激。ストイックな現場作業により一週間ほどで5kg痩せる。この頃の体重68kg。

2011.9
その一方で手堅く教育実習に行く。教育現場は勉強になる。興味深い。この時のためのスーツ探しに苦労した。けっきょく一般より大きめサイズのお店で購入。哀しくなる。

2011.11
この頃から、徐々に色んな映像の仕事に続けて関わらせてもらえるようになる。

2011.12
一方で卒業制作に追い込みをかける。

2011.1
そして卒業制作優秀作品に選ばれる。

2012.2.9
色んなことをいっぺんにやっていたらさらに体重が減った。中学時代のバスケ部の子達に混ざってバク転するが自分だけできないという夢をみた。うじゃうじゃとした虫も出てきた。現実でも久しぶりに頭痛と吐き気がした。

2012.3.5
母と揉めながら、新居を慌ただしく会社の近くへ移す。好きなことをやりたいと突っ走っていたが、一方でお金と将来への不安がのしかかる。なんとかなると思い込もうとする。

2012.3.23
そんな中、中学高校美術教員免許取得。そして卒業。体重は60kgを切っていた。痩せたことに喜ぶ。

全然思い出せないくらい、その後は仕事に走り回り、自分というものがどこかに飛んでいた。
気持ちもイライラすることが多くなった。実家に帰省しても家族に当たってしまう。

2012.7.30~8.6
①新居の管理がずさんで、入居した時から空調が壊れていて使えなかった。異常な猛暑が続くある朝、目が覚めると同時に目の前がぐるんぐるん回り、激しい寒気と頭痛と吐き気に襲われた。また重力に押しつぶされるようにして梯子に足を掛けるが、手足に全く力が入らずくにゃんくにゃんになりロフトベットから転げ落ちる。すねを強打。悲鳴を上げながら部屋中にごんごんぶつかりながら失いそうになる意識と闘った。熱中症だったのだろうか。その後、会社に人と待ち合わせをしていたので出勤しようと自転車を走らせる。その途中、バックで駐車場から出てきたおじいさんの運転する車にはねられる。道路に自転車ごと転がる。スマホも転がる。また同じすねの同じ所打った。意識が朦朧として是非の区別もつかなくなっていたので、急いでいたこともありその時は何も取り合わずに、会社へ向かった。
②前回ので癖になったのか、猛暑の中、ロケの撮影現場で、作業中に熱中症をきたし倒れる。熱と寒気と倦怠感と頭痛に襲われ、車でぐったり横になる。

2013.2
この頃、長期戦の映画助手に付きながらCM、店舗など、あいかわらず何やってるのかわからないくらい忙しくしていた。生理がこなくなった。不順になることはあったが、全くこなくなった。

2013.3
トイレが近くなる。この時スタジオで毎日デスクワークの仕事をするだけだったが、喉が渇き、自販機で大好きなグレープフルーツジュースを一日に何本も飲んでいた。飲み足りない感じ。夜ご飯は毎日店屋物の出前を食べていた。ある時からズボンがゆるくなったと感じた。常に異常に眠く、朝も目覚ましが聞こえないほど深く眠っていて起きられない。駄目な自分だと諫める。

2013.4
相変わらずトイレが近い。一日に20回は行っていた。喉の渇きも続き、常に2ℓの水のボトルが引き出しに入っていて、なくなると我慢できずにコンビニに買いに行っていた。夜の出前を半分くらい残すようになる。久しぶりに会社に行くと、同僚の子にすごく痩せましたねと言われた。自分でもそう思っていた。不思議だった。

2013.5
映画の撮影現場の建て込み。目の前は海、後ろは山。広い。久しぶりの外で穏やかで景色も最高で、デスクワークから開放されたのが嬉しく楽しかったのだが、尿意と口渇が全てをぶち壊した。山の上の方まで行ってしまうとなかなか戻れないため、なるべく水分は取らないようにした。そうはいっても、砂漠にいるかのような喉の渇きを抑えることができず、かまわずに飲んでいた。そうすると作業中にバケツをひっくり返したように尿意が襲ってきて、一度も抑えられることもなく漏らしてしまった。場所が広かったので誰にも気付かれることもなく事なきを得たが、この歳にしておもらしはショックだった。現場で一緒だった色んな人たちに、痩せたね、小さくなったね、そんなに小さかったっけ?と言われ、さすがにこれはおかしいのではないかと思い始め、家に帰ると疲れているのも忘れて病気検索のネットサーフィンをして夜を明かした。思い当たる症状から調べてヒットするのは糖尿病や脳梗塞。でも違う気がするとも思いながら、現場でもお昼のロケ弁は3分の1も食べずに残し、休憩中に自分の手首を何気なく握ったら、皮だけの感触があった。帰りにみんなで立ち寄るコンビニでも、手に掴んだものを広げてみたら飲み物や乳製品ばかり。あとミニトマト。家に帰って体重計に乗ると目盛りは43kgを示していた。毎日何100gかずつ減っていき、とうとう恐ろしくなって体重計に乗るのをやめた。かつてはぱんぱんだった色まみれのツナギも、もう一人自分が入れるくらいの余裕があった。生理もこなくなって3ヶ月。肌も黒ずみ、隈も消えず、乾燥してガサガサだった。身なりとかどうでもよくなっていた。

2013.6
映画がひと段落する間もなく、次はCM、クラブの内装、祭のイベント。遠出のロケもあって絶対に楽しいはずなのに、この頃にはもはや固形物を喉に通すのが苦になっていた。よく食べていたのは、スーパーで売っていたプラムや巨峰、トマト、チーズ、牛乳。あとは水さえあれば生きていけると思っていた。植物のような生き方をしていた。水の甘味を深く味わえるようにまでなっていた。飢餓状態で口にする水は格別に美味しいのだとこの時知る。それでも誰かと食事をする時は、無理にお茶で流し込んだ。他のメンバーと自走で、途中休憩を挟みながらSAでお腹を満たそうとするが、半分以上残す。そして誰かに差し上げていた。一緒にいた人たちには申し訳ない気持ちでいた。しかしこんな状態の時にでさえ、ロケ先で頂いた神戸牛だけは「食べた」と言える。さすがに美味しかった。あれはすごい。

2013.6.7、27、28
風邪?と思うような症状が出始める。最初は気だるくて、だんだん熱が出てきて寒気がして、頭がガンガンしてくる。何をするにも気が散って。しまいには上司に怒鳴られてよろけてしまった。この頭痛も今まで経験した中でも酷かった。後頭部が鋭利なフォークで何箇所も突き刺され、鎖の付いた鉄の重りをぶら下げられ、上下に引っ張られているような痛みである。痛いのと上司に怒られたのと仕事の納期が近いのとで、この状況が哀しくて悔しくて涙が止まらなくて、会社だからと思って抑えようと息んだら米神の辺りが「ピキッ」と鳴ったのが聞こえた。先程よりもだるくて寒くて痛くて。重力に負けるように無意識に身体が机に押さえつけられた。あまりにも寒いので家に帰って熱を測ると38℃もあった。それでも私はただの風邪か軽い熱中症だろうとやりすごしていた。この症状は初日が一番ひどく、1週間もすると日が経つにつれ次第に症状はおさまっていった。その後はなんともないので、お金もないし、忙しいし、と理由をくっつけて病院には行かなかった。食事はほとんど水。ほとんど喉に流し込むように大量に飲んでいた。会社の飲料水が私のせいですぐに底を尽きた。ごめんなさい。外は蒸し暑く、周りの人たちは半袖であるにも関わらず、自分だけセーターやら冬物の色んなものを着込んでモコモコになっていた。平熱も35℃台で、寒がりになった。

2013.8.2
風邪?熱中症?と思う症状がまた出る。朝から何かぼーっとしていて調子が優れなかった。会社で上司と話していた時に、突然吐き気をもよおしトイレに駆け込んで嘔吐。今日は帰ったら、と言われたが、会社で作業を続けた。頭痛と寒気がしていた。

2013.8.5
また同じ謎の症状。頭痛、発熱、悪寒、嘔吐。吐いてしまえば症状が治まっていく。

2013.8.21
さすがに疲れたので休みをもらい実家に帰省。半年ぶりに会った家族に痩せたねと喜ばれる。しかし、絶対に美術の仕事は辞めさせられるに違いなかったので黙っていたかったが、最近の謎の体調不良をそれとなく話した。即座に病院へ行くことが決まる。

2013.8.23
D病院産婦人科にて、半年前から生理が来ていないということと異常に喉が渇くことを相談。すると内診により、左卵巣に9㎝の卵巣嚢腫があるから手術が必要との診断が下る。エコーの画像からは卵巣が満月のように真ん丸く腫れあがりお腹いっぱいに収まっているのがわかった。この卵巣嚢腫と生理が来ないことは関係ないらしい。よく女性にはある病気で、30人に1人が発症するらしいと知る。人によって再発もあり得る。たまたま見つけたできものが手術をしなければならない大きさだったということだ。喉の渇きに関しては、ホルモンが崩れるとそういう症状が出ることがあるので、とりあえず手術をしてからその後他の科で治療しましょうということになった。何もなければそれで良いと思いながらの診断結果だったので、呆気にとられていたが、卵巣があまりにも見事な丸さをしていたので、帰り道に母と爆笑した。

2013.8.24
また発熱と頭痛、寒い。会社に電話するも、あまりの頭の痛さにろれつが回らなくなる。

2013.8.25、26
一端仕事で上京。祭の現場のバラし作業。

2013.8.27
今度は長期の覚悟で、再び休みをもらう。実家に帰省。

2013.8.30
D病院にて朝食抜いてMRIを撮る。

2013.8.31
ジブリ映画「風立ちぬ」を鑑賞。余計に心に沁みる。その日久しぶりに友人からメールがぽろりと来る。あまりのタイミングの良さに涙がぽろり。

2013.9.5
D病院産婦人科再診。間違いなく9㎝の卵巣皮様嚢腫CA19-9成熟奇形腫であること。手術方法は腹腔鏡下手術。手術日の日取りも決まり、入院の説明を受ける。

2013.9.6
久しぶりに何もせずにゆっくりするという日々。体はだるくて仕方が無い。ソファーに寝転がることが多かった。母に、少しは家事を手伝ったらどうなのと渇を入れられるが、どうしても動けなかった。卵巣嚢腫についても調べ尽くし、種類は違うが、宇多田ヒカルも経験していることや、手塚治虫のブラックジャックのピノコのモデルにされた病気であることを知り、なんとなく力強く感じる。そんな中、宮崎駿監督がテレビで引退会見をしていた。また時代が変わる。それと富士山の世界遺産登録。世間は色々と盛り上がっていた。

2013.9.8
2020年東京オリンピック開催決定の報道が流れる。時代の動きを感じた。

2013.9.9
近所のコンビニで、店内で大きなほこり玉にまみれた雨蛙に出会う。つるつると水分を取られながら懸命に出口に向かって飛んでいた。あの蛙はその後どうしているだろうか。

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2013.9.19
D病院産婦人科入院。この日までにはもう、いろんな方々の体験談を読んだりして、卵巣嚢腫についての知識が豊富になっていた。予想通りの段取りが執り行われていくが、初めての手術に対する恐怖心だけはぬぐえずにいた。この日は十五夜で満月。夕食にウサギの焼印が入ったおまんじゅうを食べた。夕食はほとんど残す。病院にはお見舞いや無事の出産で喜ぶ見舞いの人たちで溢れていた。

2013.9.20
緊張のあまり眠れず。手術日当日の朝を迎える。卵巣成熟嚢胞性奇形腫(皮様嚢腫)。腹腔鏡下手術による卵巣腫瘍摘出術。10:15準備を整え、意外と近代的なBGMが流れた宇宙空間のような手術室に通された。手術台に寝ると意外と柔らかく温かかった。11:00頃「麻酔入ります」の声とともにガスマスクのようなものを装着され、何呼吸かしているうちに目をぱちくりして意識が遠のく。14:00先生に「終わりましたよ」と声をかけられ目が覚める。



つづく

# by no5no5mi85w | 2014-03-31 22:46
昨年2013年のできごと①
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やっと先日話しかけた「衝撃」のことについて書こうと思う。
このように文章に記すことで頭の中を整理し、これからの糧となるよう経験として忘れないようにする。これは記録。
私もかつてそうであったように、この世のどこかで同じ状態に陥り苦しんでいる人がいたら、溢れた情報の中から信憑性のある情報を提供するという意味で、少しでも助けになればという思いで記述する。最近の情報収集の手段のほとんどがネットによるもの。「病気」と検索しただけで0.18秒の内に約44,400,000件のヒットがある。その中から本当に求める情報を探し出すというのは、奇跡的に見つかればまだしも、骨折りに終わり、初めの頃よりも自身の気持ちが衰弱してしまい、こんなことなら調べるのではなかったと後悔することもある。私がここにワードを並べれば並べただけ、ヒットする可能性が高くなる。なるべくその方が得た情報の少ないキーワードだけでも、検索結果に現れるように記述するよう心掛ける。またこの体験記を読んでくださった方の励みとなり、力となり、少しでもお役に立てることを願います。
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私は肉芽腫性下垂体炎による(非特異的)汎下垂体機能低下症、中枢性尿崩症を患っている。仕事を離職し、東京を離れた。この病気は調べれば調べるほど多種多様で、人によって出てくる症状も違う。初めは何を信じたら良いのかわからなかった。よりにもよって2009年に特定疾患治療研究事業対象疾患として正式に認定された難病であり、原因不明で、ついこの間までは地獄のどん底で悲しみに暮れ、全く生きていく気力を失っていた。救いとなったのは、心配してくれた職場の人たちと情報を提供してくれた知り合いの人たち、医師や看護師の方たち、何よりも家族の支えが大きかった。忙しさにかまけて連絡もとらずいつまでも意地を張って一人でいたら、正しい情報は得られなかったし、正しい判断もできずにのたれ死んでいたかもしれない。私のために尽力してくれた方々には感謝してもしきれない。これから懸命に生きて恩返ししていくつもりだ。現在は体力回復と社会復帰のためにアルバイトをしている。またいずれは、仕事もはじめていく予定でいる。長い入院生活の中では、ほんのちょっとしたできごとにも大きく一喜一憂する。朝起きて体温と体重計ってトイレ行って、ご飯食べて、時々看護師さんや先生と話して、しばらくぽーっとして、お風呂入って寝るという、なんとも人間の原点に最も近い生活サイクル。そんな年末に差しかかった頃、病院の中にもクリスマスらしいきらきらとした雰囲気がたちこめる。いつもの自分ならば、都会の街のどこかにクリスマスツリーを飾りに行っているところだ。しかし今回は逆の立場でクリスマスを味わうこととなった。冷たい風の中腰袋をぶら下げて、吹き抜けの庭に淡々とイルミネーションを飾り付けていく作業員の人たち。夜にはそれがきらきらと光り、みんなが注目してしばし自分の抱える病気のことを忘れることができた。こうなってもなお、やはりいつかはまた創造する仕事はやりたいと思った。かならず時間が解決してくれる。

話が飛躍しました。
どうも文章にすると感情がこもって長くなってしまうので、これからはなるべく簡潔にするよう努めます。

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私が自分の症状からネットで検索して調べた時は、色んな候補は挙がるが、最終的な診断結果のような病名まで絞り込むことはできなかった。上の写真にあるメモは当時のものである。大変参考になったHPです。この先生が、私が後に入院することになる病院の先生を紹介してくださいました。脳神経外科医 澤村豊先生です。母が助けを求めてメールをし、相談に乗ってくださいました。感謝しています。北海道に赴くのは難しかったため、脳神経外科医の鮫島哲朗先生をご紹介いただきました。HP。大変親身になって尽力してくださり、とても感謝しています。それから後に内分泌科医の沖隆先生へと繋げてくださいました。

その他参考資料http://rhhd.info/dl/2.pdfこれを拝見すると、この疾患の原因究明に日々研究を重ねている医療関係者の方たちがいらっしゃることがわかります。大変有難いことです。まだこの病に気付かずに、苦しんでいる方たちのためにも、自分の病理診断結果や経過が役立てられることを願います。

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病気について

肉芽腫性下垂体炎・・・下垂体の炎症性肉芽腫。腫瘍ではない。炎症の成れの果て。下垂体腺腫とは区別される。また頭蓋咽頭腫と誤診されやすい。

(非特異的)汎下垂体機能低下症・・・複数のホルモン分泌障害により、主として末梢ホルモン欠乏による多彩な症状を呈する疾患。全ての前葉ホルモン分泌が障害されているものに汎(ハン)が付く。

中枢性尿崩症・・・ADH(抗利尿ホルモン)は、腎臓で作られる尿の量が多くなり過ぎて体内の水分が不足することのないように、ちょうど水道の蛇口をしめるような作用を持つ生命にとって最も重要なホルモンの一つ。 多尿、口渇、多飲が主な症状で、その他に、皮膚や口の中の乾燥(ねばねば感)、微熱(汗が出にくいため)、食欲不振などがよく起こる。典型的な場合には、1日の尿量は10~15リットルにもなる。夜も1,2時間おきの尿意でトイレに行くため睡眠障害も起きる。続発性中枢性尿崩症では脳腫瘍などの原因となる疾患があるため、腫瘍の症状(頭痛、ものが見にくくなるなど)が同時に出てくることがある。

下垂体(かすいたい)・・・様々なホルモンの働きをコントロールしている部位。脳に接して、脳の直下(腹側)に存在し、脳の一部がのびてぶら下がっているように見えることからこの名がある。
大きさはえんどう豆程度で、前葉と後葉からホルモンを分泌し、生体の機能維持を司っている。

下垂体前葉からは6種類のホルモンが分泌される。
・ACTH/副腎皮質刺激ホルモン・・副腎皮質を刺激し、コルチゾールなどのホルモン生成を促す。
・TSH/甲状腺刺激ホルモン・・甲状腺を刺激し、甲状腺ホルモン生成を促す。
・GH/成長ホルモン・・骨の伸長や筋肉の成長を促進。肝臓や筋肉、脂肪などの臓器で行われる代謝を促進する。
・LH,FSH/性腺刺激ホルモン(卵胞刺激ホルモン・黄体形成ホルモン)・・精巣、卵巣および生殖器官を刺激し精子と卵子、性ホルモンの生成を促進する。
・PRL/プロラクチン(催乳ホルモン)・・乳房を刺激し、乳汁の生成を促進する。

また、下垂体後葉からは2種類のホルモンが分泌される。
・ADH抗利尿ホルモン・・腎臓に働き、水分調整を行うよう統制する。
オキシトシン(射乳ホルモン)・・乳腺の筋肉を収縮させて、乳汁を排出させる。分娩時の子宮収縮作用もある。

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<症状>(私の場合)
嘔吐を伴う激しい頭痛
発熱
意識障害(人の名前やできごと、仕事などを忘れる。)
無月経(2013年2月〜2014年12月〈治療開始〉)
食欲不振(果物だけは食べられる。→固形物が喉を通らなくなる。→そして何も食べられなくなる。→水分しか受け付けなくなる。→においすら不快に感じるようになった。)
体重減少(ピーク時より32kg減)
易疲労(重労働など無理ができなくなる。→動くとだるさを感じるようになる。→走れなくなる。→階段を手すりがないと上れなくなる。→歩けなくなる。)
手のしびれ(手のひらから肘にかけての鈍いしびれ)
多飲多尿(尿崩症)(1日3〜4ℓをがぶ飲み、昼間10回以上・夜中2回以上トイレに駆け込む)(水とお茶が特に飲みたくなり、この状態の時は飲み物を格別においしいと感じる。飲み物だけで生きていけるとさえ思っていた。)
視野視力障害(数年前から眩しさに敏感。目を硬くつぶる癖。視力が落ちたように感じる。物が見にくい。メガネを作る程。)

<服用中の薬>

・ コートリル錠10mg (ACTH補充のため)   :朝食後/1錠 :夕食後/0.5錠
・ チラーヂンS錠50μg (TSH補充のため)   :朝食後/1錠
・ ミニリンメルトOD錠60μg (ADH補充のため)   :朝食前/2錠 :寝る前/1錠

・ プレマリン錠0.625mg (生理促すため)   :1ヶ月に21日間
・ プロベラ錠2.5mg (生理促すため)   :1ヶ月に7日間

私自身この病気になるまで、「生きるためのホルモン」というのがあることを知らなかった。上記3つは生涯飲み続けることになるのだが、飲むと飲まないとでは体調の差が歴然とする。ガソリンで走る車のような感覚。ミ二リンメルトの効き目が切れた途端に喉が渇き、トイレが近くなる。薬の威力はすごい。薬の成分は、人間に含まれる成分からできており、元々足りなくなったものを補っているだけの治療なので害はないらしい。失って初めて気付くことがたくさんある。

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つづく
# by no5no5mi85w | 2014-02-18 06:03
お弁当屋さんの休日
今朝のこと
犬の散歩で通りかかった幼稚園
今日は月曜日
我が子を送りに来るお母さんたちのラッシュ
それを保育士さんたちが正門の前で出迎える
うちの犬が何やらたちこめる強い臭気に反応して、目の前の街路樹に吸い寄せられていく
綱をぷらぷらしながら私は、他愛のない風景をぽーっと眺めていた
慌しい朝を急いでいるお母さんの気をよそに
到着した自転車の後部席で、眠そうに目を垂れて子どもが乗っている
保 「おはよ~!○○ちゃん!」
母 「おはようございます。」
保 「眠そうだね~。」と子のおなかをツンツンつつく
母 「今日○○、5歳になったんですよ。誕生日。」
保 「あら!50歳!」と子に顔を近づける
母親は保育士さんの冗談に笑う
一方その子どもはというと、いつまでもむにゃむにゃとしている
先程と違うのは、にっこりと眠そうな顔になったということ
満足した我が犬は、次なる美臭を求めて颯爽と闊歩する
一方私は思った
八百屋さんのおじさんが「はい、100万円。」と巷でよく耳にする恒例の冗談
あれに似ていると
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一昨日からの日本列島に降らした豪雪が、ぴかーんと晴れたこんな田舎にも影響を及ぼしている
やっぱり今回もここは何事もない所だと高をくくっていた
いつものように朝、バイト先の弁当屋に行くと
早番のおばさんが何やら慌てている
どうやら発注品が届かず、材料がないのだ
お昼ごはん時にやってくるお客さんのために提供できるお米の量もすでに限られていた
から揚げの仕込み肉がひとつも無いだけで、ほとんどのお弁当がメニューから消えた
それでもお客さんはやってくる
謝罪の嵐で営業し続け、他の店舗から材料を調達し何とか遣り繰りするも
14:00を回ったところでお米が無くなり閉店
下りたシャッターにはよくニュースでは見たことのある
「昨日からの悪天候により、、、」といった文句のちらしがぺらり
今朝はそれに「一」が加わり、閉店していた
雪がここまでやるとは
シフトの入っている明日の再開を切に望む
# by no5no5mi85w | 2014-02-17 10:28
今年のバレンタインデー
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いつものようにスーパーで買い物をしました。
母に頼まれて、今まで貯めた5000円分の買い物につき1回のピンクレシートで
カララララと6回のくじ引きをしました。
どうせ当たらないんだよと思いながら適当にまわすと
1、2、3、と白い玉が出て
次に、4 と赤い玉、5 と緑の玉と続きました。
内心「おっ!」と思いましたが、
当たりの行方を固唾を呑んで見守っていたレシートを握り締めた人たちが
連続して色つきの玉が飛び出したことに思わず前のめりになるのを感じて
なんとなく何食わぬ顔をしてしまいました。
そして最後6 は白の玉で締めました。
戦利品は、醤油ボトル1本、箱ティッシュ1箱、ポケットティッシュ4つ。
レジ袋に入れられたそれらを、何食わぬ顔をして受け取りました。
背中に羨みの視線を感じて。
当たりのクリスマスカラーの2つの玉は2等で醤油と3等の箱ティッシュ。
1等は何だったのかというと5000円分の買い物券です。
みんなこれらを狙い念じて挑むのですが、ほとんどの人は
参加賞つまりハズレの白い玉を出して落胆している。
この日のために、買わなくて良いものまで買いだめして
ピンクレシートをたくさん集めた人たちもいて
自分でくじを引くわけなので、その運の責任はそのお客さん側にあるわけなのだが
うちの祖母のように「毎回やってるのに頭に来たからティッシュもらわないできてやった!」
という理不尽なクレームをつける人もいる。
このような行事は田舎ならではだと思うが、スーパー業界もよく考えるもので
そんなありがたいお客さんのためにも
私の前に引いた主婦のように、ハズレティッシュ7個でカップラーメンやお菓子1つと交換することができる。
みんなやはり食べられる物の方が良いということなのだろうか。
ま、いいか。
祖母が、最終日に長蛇の列に並びながら固唾を呑んで見守ったひとりのおじいさんは
「15回も白を出していた。」そうだ。
自分よりツいてない人が存在したことを得意気に話し
人の運をネタにケラケラと笑っていた。
とばっちりを受けた店員さんには申し訳ないと思うと共に
その方の身に、くじの一等にも代え難い何か良い事が起こるよう願います。
# by no5no5mi85w | 2014-02-14 19:56
旅のこと
何年かぶりに日帰りのお出かけをしました。
祖母が近所の ”スーパータカヤナギ” で箱根の旅の優待券を当てたので
お供に連れて行ってくれたのです。
バスに付いた 『スーパータカヤナギ御一行様』 というのがなんだか笑えました。
年齢層は60~80代の方がほとんどです。
旅の内容は、

金時饅頭屋
   ↓
大涌谷
   ↓
芦ノ湖遊覧船
   ↓
箱根小涌園ユネッサン
 (昼食・温泉)
   ↓
かまぼ
こ鈴廣

個人的には大涌谷が、想像以上のスケール感で圧倒されました。
しっかり長寿の黒卵も食べて7年の長生きを得ました。
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その後遊覧船にて芦ノ湖を遊覧しました。
この日は天候の状況で運行が心配されましたが
奇跡的に乗船することができました。
かえって雪景色が澄み渡っていて、心に染み入りました。
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そして昼食も兼ねた温泉施設、箱根小涌園ユネッサン
売りにされていたタラバガニたらふくフェア。
みんなお皿一杯に盛り、ぱくついていました。
お腹も一杯になると、森の湯で温まりました。
ここは某お風呂映画2でロケ地になっており、当時準備班だった私は事務所でお留守番でした。
みんなが持ち帰ってきたロケハン写真を整理しながらいじけていましたが
今回こうして寄寓にも現地に赴くことができ、
ひんやりとした雪の空気に包まれて、お湯に浸かりながら終始感慨に浸っておりました。
何事も時間が解決してくれるのだと感じます。
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最後に立ち寄った『鈴廣かまぼこ博物館』
ただかまぼこを買わせたいだけだろうと、何の期待も持たずにバスから降り
1Fはかまぼこの作り方や魚の種類などが紹介され、
ふんふんと思いながら2Fへ行くと、かまぼこ板を使ったアートが展示されていた。
あ、こういうこと!と思いもよらず見入っていると、
一般公募の作品に混ざって、名だたるアーティストによるかまぼこ板が!
なんだこれは!なんだこれは!と見とれていたら
すっかりかまぼこを買う時間はなくなっていました。
旅行業者さんのあてがはずれたお客だったと思いますが、私の好奇心中枢的には充分満足でした。
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帰りに立ち寄った新東名の沼津IC
綺麗で広くて感動しましたが、あまりにも近代的でトイレに行くのに迷いました。
みんな不時着した飛行船に乗ってしまったかのようにてんやわんやでした。
最近忘れていた人間としての時間の使い方を思い出しました。
これが 『くつろぐ』 というものなのだろう。
良い思い出になりました。
# by no5no5mi85w | 2014-02-13 19:07


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